Never too late. Go for it!

イノベーション、リーダーシップ、そしてキャリアについて考える
(最近は、マネジメント、マーケティング、資産運用もちょっとずつ)
スポンサーサイト

この広告は45日以上更新がないブログに表示されております。
新しい記事を書くことで広告を消すことができます。

このブログはJUGEMで作成されました。今すぐブログをはじめよう!

| | - | - | - |
[BOOK]ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか


最近、「ペイパルマフィア」という言葉を聞くようになった。Tesla、Yammer、Yelp、LinkedInなどはペイパル出身者による創業だということを知った。本書の著者、Peter Thielもそのひとり。ペイパルCEOだった人物。彼は、この本で「新しい何かを創造する企業をどう立ち上げるか」について著したという。

「賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?」

と採用面接で必ず訊くという。未来とは世界が今と違う姿になっていることであり、それを左右するのはグローバリゼーションよりテクノロジーの方がはるかに重要であるのだから、それをどうやって生み出すのか、そのための問いだと。

そして、それを生み出すために最適なチームがスタートアップだと述べている。
・21世紀をこれまでより平和な繁栄の時代にしてくれる新たなテクノロジーを思い描き、それを創りだすことが、今の僕らに与えられた挑戦なのだ。

・新しいテクノロジーを生み出すのは、だいたいベンチャー企業、つまりスタートアップだ。(中略)より良い世界を作ってきたのは、使命感で結ばれた一握りの人たちだった。

・前向きに表現するなら、スタートアップとは、君が世界を変えられると、君自身が説得できた人たちの集まりだ。新しい会社のいちばんの強みは新しい考え方で、少人数なら俊敏に動けることはもちろん、考えるスペースが与えられることが大きな利点になる。

興味深いのは、リーン手法や競争を否定的に考えている点。
・小さな違いを追いかけるより大胆に賭けた方がいい
・出来の悪い計画でもないよりはいい
・競争の激しい市場では収益が消失する
・販売はプロダクトと同じくらい大切だ。

資本主義とは本質的に独占に向かうのであり、競争は健全であるというのはイデオロギーでしかないと断じている。だから、どうやって独占状態を創り上げるかに心血を注ぐべきだと説いており、独占企業の特徴としては以下の点をいくつか持っているという。

・プロプライエタリー・テクノロジー
・ネットワーク効果
・規模の経済
・ブランディング

そして、独占を築くためには、慎重に市場を選び、じっくり順を追って拡大することが必要とも。

・小さく始めて独占する(少数の特定ユーザが集中していながら、ライバルがほとんどあるいはまったくいない市場)
・規模拡大(関連する少し大きな市場に徐々に拡大)
・破壊しない(古い業界を意識して大企業に直接挑戦するより、新しい市場の創造に力を注ぎできるだけ競争を避ける)


もうひとつ興味深いこと。
それは確率論ではなくべき乗則に従うこと。ポートフォリオ理論のように、起業家は自分自身を「分散」できないので費やす時間は何かに賭けることになる。VCのリターンも実はひとつの大成功案件のリターンが他の投資額を上回るという。とすると、どうやってそんな大成功なアイデアを見つけ出すのか?そのためのキーワードは「隠れた真実」だという。それを考えるための問い、それが冒頭の質問。

「賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?」

AirBnBやUberはそれを見つけた例。振り返ればごく当たり前に見える洞察があまりにも単純なので、隠れた真実の存在を信じそれを探さなければ、目の前にあるチャンスに気付くことはできないという。


この他、なるほどと思ったのは以下の点。
・創業時がぐちゃぐちゃなスタートアップはあとで直せない
・何かを始めるにあたって、最も重要な最初の決断は、「誰と始めるか」
・仲間と協力できる優秀な人材は必要だけれど、全員を長期的に一致されるような組織構造もまた必要だ。(3つの役割:所有、経営、統治)
・報酬は現金よりも自社株にすることで、社員の意識を未来価値の創造へと向ける(だからCEOの給料(現金)も少ない方がうまくいく)
・演技と同じで、売り込みだと分からないのが一流のセールスだ
・差別化されていないプロダクトでも営業と販売が優れていれば独占を築くことはできる
・販売にも独自のべき乗即があり、プロダクト自体に友人を呼び込みたくなるような機能がある場合、バイラルする。
・バイラル成長の可能性があるような市場の中の、いちばん重要なセグメントを最初に支配した会社が市場全体のラストムーバ―になる


最後に、ビジネスを成功させるために答えを出すべき7つの質問が参考になる。
1.エンジニアリング
   段階的な改善ではなく、ブレークスルーとなる技術を開発できるだろうか?
2.タイミング
   このビジネスを始めるのに、今が適切なタイミングか?
3.独占
   大きなシェアがとれるような小さな市場から始めているか?
4.人材
   正しいチーム作りができているか?
5.販売
   プロダクトを作るだけでなく、それを届ける方法があるか?
6.永続性
   この先10年、20年と生き残れるポジショニングができているか?
7.隠れた真実
   他社が気付いていない、独自のチャンスを見つけているか?


終章で語っていた一節が印象的。未来は予測するものではなく、自らが創るものだ、という著者の主張がここに纏まっている。

今僕たちにできるのは、新しいものを生み出す一度限りの方法を見つけ、ただこれまでと違う未来ではなく、より良い未来を創ること、つまりゼロから1を生み出すことだ。そのための第一歩は、自分の頭で考えることだ。古代人が初めて世界を見た時のような新鮮さと違和感を持って、あらためて世界を見ることで、僕たちは世界を創り直し、未来にそれを残すことができる。


| 12:07 | innovation+marketing | comments(0) | trackbacks(0) |
[BOOK]「課長」から始める 社内政治の教科書


書生のように理想を声高に叫ぶだけでは何も成しえない。人が3人いれば政治は始まる。誰しも自分に有利な状況を作りたがり徒党を組む。大義があればこそ、それをどうやって実現するのか、そのための術をもつことは生き残る上では重要。それに失敗してしまった自分がここから再起できるか、改めて振り返ってみようと思う。



以下は、気になった点のメモ:
---

・政治力=自分や相手の立場をうまく利用して巧みに物事を進めていく力

・社内政治=現実であり、課長にとって最重要の仕事であり、影響力のゲームである

・影響力=信頼関係、実績、専門知識によって生み出され、自己増殖性がある。

・社内政治の鉄則=味方を増やして敵を作らない。長期戦なので信頼を貯金した者が優位に立つ

・味方を増やすためには、あらゆる機会を捉えて「自分に対する重要感」を与えること。そのためには、相手の話に耳を傾け、気にかけているという姿勢を示す

・私心を大義に磨き上げる

・できるだけ議論を避け、相手が本人の意思で自分の意見に賛同するよう仕向ける。そのためには、相手の自尊心をくすぐり、優越感を与えつつ、気持ちよく話してもらい、準備していた論理に沿うように誘導していく

・社内の部門間の情報の壁から生じる情報格差を活かし、情報を掛け合わせて社内動向を察知する

・社内のパワーバランスを把握し、立場の弱い人を味方につけ、部下には安易に同調せず現実的対応をし、競わせながら、公平にえこひいきする

・部下の昇格は課長の最重要課題。1年前から準備をはじめ、人事権者へさりげなくPRする

・上司に対しては、好き嫌いを捨てプロに徹する。上司が求めていることを知り、全体最適の中での自組織の主張をし、上司の仕事のやり方に合わせる

・派閥とは等距離外交を心掛けて中立的立場をとる。そのためには、ビジネスマンとしての「誠実さ」を言動の基軸に据える

・政治に勝とうが負けようが人生においては大した問題ではない。何を成し遂げたいと思っているのか?どのような生き方をしたいのか?その「思い」が本物であるかどうかが大事

| 11:18 | leadership+management | comments(0) | trackbacks(0) |
オープンイノベーション戦略
エグゼクティブ・リーダーズフォーラムで、一橋の米倉教授がオープンイノベーション戦略について講演されるというので時間を作り聴講してきた。軽妙な語り口ながら本質をズバリと突いていき、そしてそれは過度に学究的にならず、人間心理などもしっかりと加味した提言になっているのが印象的だった。

ポイントをまとめると、

・オープンイノベーションとは、顧客により速く新商品を届けたいという目的を果たすために採る戦略。オープンソース(外部ナレッジ)を利用することで、内部取引コストより外部取引コストが安い場合に適用される。

・オープンイノベーション戦略を採るにあたりどの領域で適用するかを選別するプロセスを経るが、これにより社運を賭けるような、内部リソースで開発すべき領域が明確化するのも大きな効果のひとつ。何から何までオープンイノベーション戦略を採る必要はない。

・日本企業が衰退せずさらに発展するためには、最もシンプルかつ重要なことは、顧客が何を考えているか欲しているかを新商品開発の起点にすべきという点。言い古されているがまだできていない企業が多い。また競争も激しくニーズも移ろいやすいにので、どれだけ素早くアイデアを商品化できるかがポイント。

・まともな付加価値(利幅)がつくのは新商品発売直後。数ヶ月で価格下落が起こる。顧客ニーズを見定めたらどれだけ素早く開発するか。競合より速ければその 分高マージン期間が延びるし開発管理コストも小さくなるというダブル効果がある。素早さを求めると外部ナレッジとの共創が有望な選択肢になる。

・おそらくオープンイノベーション戦略は、世の中をひっくり返すようなインパクト大な領域ではなく、商品改良のような小さな領域、プロセスイノベーションのような地味なところの方が活用されやすい。ポイントは顧客ニーズに応える新商品をどれだけ素早く開発するか?

・オープンイノベーション戦略成功の鍵は、どの領域か?ではなく、トップのコミットがあり具体的かどうか。内部技術者としては外部ナレッジ活用は自己否定に 直結するので消極的になりがち。経営トップが適用領域を選別しそこは必ずオープンイノベーション戦略を採り、いつまでに商品化せよと明確に指示すればよい。

具体的には本業を補完するような領域がやりやすい。本業そのものではないから外部ナレッジを使うことに抵抗感も少ないし、成功した場合には本業への寄与も 期待されるので社内での支持も得られやすい。一度オープンイノベーション戦略で成功体験を積むと他領域でも適用してみようとなる。やってみて効果を実感できるもの。

・だからこそ逆に一度やってみないとどの領域でオープンイノベーション戦略を採りうるのか、そもそも思いつかないというのも特徴。内部リソースでの開発が常識の視野からは発想されない。この最初のオープンイノベーション戦略適用が鶏と卵の関係で難しい。

| 19:21 | innovation+marketing | comments(0) | trackbacks(0) |

| 1 / 410 | >>
CATEGORIES
FEEDS
SEARCH THIS SITE
カスタム検索
RECOMMENDATION

RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACKS
ARCHIVES

LINKS

無料ブログ作成サービス JUGEM
このページの先頭へ