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(最近は、マネジメント、マーケティング、資産運用もちょっとずつ)
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[BOOK]グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する
日本人にとって、グーグルという存在がどう認知され、救いの神となり、脅威となっていくのか、感覚的に捉えやすいかもしれない。梅田望夫氏の「ウェブ進化論」の書評をいくつか読んでいたところ、本書も併せて読むと理解の幅が広がるとあり、早速読んでみた本。



確かに第一章からあるように、グーグルは「破壊戦略」を採っているように捉えることもできる。人々の注目を集め、それを金に代えるアドワーズのビジネスモデルがそれを支えていることも事実。それを生み出したのが彼ら自身ではなく、それを採用するまでに時間がかかったことは、「ザ・サーチ」に詳しく書かれていた。しかし、「イノベーションのジレンマ」等に著されているように、新しいビジネスモデルはそういった既存ビジネスから見れば破壊的に見えるのは仕方ない。これを破壊者として徹底的に排除することだけを考えるのか、既存者の存在意義を問われていると考え、自分たちが社会の中でどんな価値をこれから生み続けられると自問する機会とするのか、によって次の一手が異なる。

前半は、新聞社がどのようにグーグルに対抗しようと画策したのか、通信事業や地域広告(折り込み広告市場)にどんな影響をグーグルが及ぼしうるのか等を皮切りに、「羽田の小さな駐車場屋」の物語や、「福井のメッキ工場」での活用を具体的として挙げ、サーチエコノミーやロングテール、キーワード広告の威力を示していく。

後半は、「アテンション」を軸に、楽天・ヤフーの限界、ライブドアの暴走の理由や、米国Yahoo!やMicrosoftの素早い対抗策などを解説していく。

そして、最後にかけて、全知全能な存在であるかのように錯覚するグーグルの影の部分、つまりユーザに対する欺瞞、アカウント強制剥奪、中国政府の検閲容認、精密航空写真の消去、グーグル八分、を象徴的な例として挙げ、「破壊者」が新たな「支配者」となっていく危険性を指摘していく。

1984年やマイノリティレポートが警告するような監視社会の誕生を、だ。

「アルゴリズムこそは人を裏切らず、公平で公正なシステムを社会に提供する」
これこそがサーゲイとブリンのグーグルに込めた想いだが、その無邪気さだけでは解決できない影響力を持ち、また、それを一部ねじ曲げることでビジネスとしては拡大するというのは彼らにとってはジレンマだろう。機械に支配されるという未経験の恐怖と、強大な権力を恣意的に操る絶対君主への服従という過去の恐怖が、グーグルには両方つきまとうというのは興味深い。

個人的に気になった点は「人生の記録」をデジタル化という一節。

  • 「過去の記録と記憶が結びつき、思いもよらなかった『気付き』が起こるときがある」
  • 過去の経験を何度も何度も繰り返し振り返って見ていると、過去から現在、未来へと続く時間の流れが解体され、時間感覚が消滅していくような不思議な感覚に入っていく
  • それはまるで走馬燈を見ているような、あるいは古びた幻灯を眺めているような不思議な経験だ

そして、
  • 自分の人生をどれだけデジタルに転写できるのか
  • デジタルに転写された人生は、イコール自分となるのか
  • 人間が外界から取り入れた五感すべてをデジタル化できるようになったら、そのデータは自分をそのまま表現したものになるのか
  • そうなったらデータに転写されない「自分」には何が残っているのか

と語る。
アメリカでは「ライフログ」として人生の全てを記録に取る実験が行われているようだ。

これらが実現すると、検索エンジンで
「2週間前に家族で食べた夕食のメニュー」
「30年前、妻と結婚前に交わした手紙の数々」
「1年前、友人と遊びに行った海岸で見た夕焼け映像」
といったものが瞬時に取り出せるようになると言う。

!!!

まさに今検討しているサービスにそっくり。
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Google
佐々木 俊尚 グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501) いったいこの企業はどっから収益上げてんだか…。 と気になって、読んでみる。 同じくGoogle本のザ・サーチ グーグルが世界を変えた って本も気になってるんだけど、例のごとく図書
| 乱読日記 | 2006/05/28 10:41 PM |
Google 知ってるつもり
Googleはグーゴル(googol)という数の単位をもじったものです。1グーゴルは 10100である。つまり、1の後に0が100個連なった101桁の数です。1 googol = 10100 = 10, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000, 000
| マルコ式ネット白書 | 2006/05/31 11:40 AM |
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